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Paul Tol配色ガイド:HEXコード一覧と選び方

Paul TolのBright、High Contrast、Vibrant、MutedのHEXコードを一覧で紹介。色覚多様性に配慮した科学図表向け配色の選び方と、すぐ使えるコード例も解説します。

SciFig Team
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paul tol muted color paletteは、多数のカテゴリを穏やかな色で分けます。

Paul Tolのカラースキームは、色覚の多様性に配慮して設計された科学グラフ向けの配色です。

この配色は、オランダ宇宙研究所SRONが公開した技術ノートに由来します。大きな特徴は、色同士を最大限に見分けやすくする、高いコントラストを保つ、彩度を強める、多数のカテゴリーを同時に扱う、といった用途ごとにスキームが用意されていることです。目的が分かれば、適切なスキームも選びやすくなります。

Bright、High Contrast、Vibrant、Mutedと名付けられたPaul Tolの色見本4行。各色に名称とHEXコードを併記(SciFigで作成したTol配色チャート)
Bright、High Contrast、Vibrant、Mutedと名付けられたPaul Tolの色見本4行。各色に名称とHEXコードを併記(SciFigで作成したTol配色チャート)

色覚多様性に配慮した4つのスキーム

Bright(7色)

幅広い用途に使える基本の配色です。色の違いを十分に判別でき、完全に飽和した色ほど強い印象になりません。

色名HEX
#4477AA
#EE6677
#228833
#CCBB44
シアン#66CCEE
#AA3377
グレー#BBBBBB

High Contrast(5色)

白黒印刷でも判別できる必要がある図や、色の識別が特に難しい読者を想定した図に向いています。黒と白が両端に含まれます。

色名HEX
#000000
#004488
#BB5566
#DDAA33
#FFFFFF

Vibrant(7色)

Brightより彩度が高い配色です。細い線、小さなマーカー、離れた位置から見るプレゼンテーションスライドに適しています。

色名HEX
オレンジ#EE7733
#0077BB
シアン#33BBEE
マゼンタ#EE3377
#CC3311
ティール#009988
グレー#BBBBBB

Muted(10色)

ここで紹介する中では、色覚多様性に配慮しながら最も多くの色を使えるセットです。彩度が低いため、情報量の多い図でも落ち着いて見えます。薄いグレーは欠損値や除外データ用に確保されています。

色名HEX
ローズ#CC6677
インディゴ#332288
サンド#DDCC77
#117733
シアン#88CCEE
ワイン#882255
ティール#44AA99
オリーブ#999933
#AA4499
薄いグレー#DDDDDD

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用途に合うスキームの選び方

図の特徴適したスキーム理由
3〜7系列の標準的なグラフBright刺激が強すぎず、系列をバランスよく見分けられる
白黒で印刷するHigh Contrast明度差を重視し、黒と白も含まれる
細い線を使う、または投影するVibrant距離がある場合や投影品質が低い場合も彩度を保ちやすい
8〜10カテゴリーが密集しているMuted最も多くの色を安全に使え、低い彩度で煩雑さを抑えられる
Mutedでは、2つの慣例を守ると意味が伝わりやすくなります。薄いグレーの#DDDDDDは、欠損、除外、該当なしのデータ用です。通常のカテゴリー色に使うと、この便利な合図が失われます。また、BrightとVibrantのグレー#BBBBBBは、残りをまとめた「その他」のカテゴリーに使うのが一般的です。
Tol Brightの7系列とTol Vibrantの同じ系列を並べ、彩度が細線の読みやすさに与える影響を示した折れ線グラフ(SciFigで作成した比較図)
Tol Brightの7系列とTol Vibrantの同じ系列を並べ、彩度が細線の読みやすさに与える影響を示した折れ線グラフ(SciFigで作成した比較図)

そのまま使えるコード

Python

TOL_BRIGHT = ["#4477AA", "#EE6677", "#228833", "#CCBB44",
              "#66CCEE", "#AA3377", "#BBBBBB"]
import matplotlib as mpl
mpl.rcParams["axes.prop_cycle"] = mpl.cycler(color=TOL_BRIGHT)
値を直接書きたくない場合は、tol-colorsパッケージからすべてのスキームを利用できます。

R

tol_bright <- c("#4477AA", "#EE6677", "#228833", "#CCBB44",
                "#66CCEE", "#AA3377", "#BBBBBB")
scale_colour_manual(values = tol_bright)
khromaパッケージには、scale_colour_tol()をはじめとする関連関数が用意されています。
Tol High Contrastの折れ線グラフをカラーとグレースケールで並べ、印刷後も系列の順序を識別できることを示した図(SciFigで作成)
Tol High Contrastの折れ線グラフをカラーとグレースケールで並べ、印刷後も系列の順序を識別できることを示した図(SciFigで作成)

TolとOkabe-Ito、どちらを選ぶ?

どちらも色覚多様性に配慮した定性的な配色で、多くの図ではどちらを選んでも問題ありません。実用上の違いは次のとおりです。

  • Okabe-Itoは、Nature Methodsで紹介されたこともあり、生命科学で広く知られる標準配色です。査読者から使用したアクセシブルな配色を尋ねられても、名前だけで通じることが多いでしょう。
  • Tolには、用途別に選べる複数のスキームがあります。Okabe-Itoが8色までなのに対し、Mutedでは10カテゴリーを扱えます。
明確な理由がなければ、生命科学ではOkabe-Ito、物理科学や工学ではより一般的なTol Brightを出発点にするとよいでしょう。科学図表のカラーパレットガイドでは、両者を連続配色や発散配色とあわせて解説しています。

ヒント

どのスキームを選んでも、論文中のすべての図で一貫して使いましょう。読者は読み進めながら色とグループの対応を覚えます。図ごとに同じ色を別のグループへ割り当て直すと、配色を変える利点以上に理解を妨げます。

4つのパネルでTol Mutedを一貫して使い、共通の凡例を配置したマルチパネル図(SciFigで作成)
4つのパネルでTol Mutedを一貫して使い、共通の凡例を配置したマルチパネル図(SciFigで作成)

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