Okabe-Itoパレットは、色覚の違いに配慮した科学図表向けの8色セットです。
何らかの色覚特性を持つ人の割合は、男性で約12人に1人、女性で約200人に1人とされています。図の意味を赤と緑の違いだけで表すと、読者や査読者の一部には意図と異なって見えます。本記事では、全色のHEXコードとRGB値に加え、R、Python、CSSへそのまま貼り付けられるコードをまとめました。

Okabe-Itoパレット全8色のHEXコード
| 色名 | Hex | RGB |
|---|---|---|
| オレンジ | #E69F00 | 230, 159, 0 |
| スカイブルー | #56B4E9 | 86, 180, 233 |
| 青みの緑 | #009E73 | 0, 158, 115 |
| 黄色 | #F0E442 | 240, 228, 66 |
| 青 | #0072B2 | 0, 114, 178 |
| 朱色 | #D55E00 | 213, 94, 0 |
| 赤みの紫 | #CC79A7 | 204, 121, 167 |
| 黒 | #000000 | 0, 0, 0 |
#F0E442です。誤った値が広く流通しているため、ここは明確にしておく必要があります。純色の黄色(#FFFF00)はOkabe-Itoの黄色ではありません。また、著名なRパッケージの中には、元の色と置き換える選択肢として「アンバー」版(#F5C710)を収録しているものもあります。参照実装ではなく一般の記事から値をコピーすると、公表された配色とは別物になるおそれがあります。この8色が見分けやすい理由
色覚特性があるからといって「白黒に見える」わけではありません。一般的な色覚特性では、色空間の特定の軸が圧縮されます。そのため、主に赤と緑の軸で異なる色は似て見えやすい一方、明度や青と黄の軸にある違いは残りやすくなります。

推奨する使用順
8色すべてを使わない場合、一覧の先頭から必要な数だけ選ぶのは避けましょう。色数が少なくても差を最大限に保てる、次の順番がおすすめです。
#0072B2青#E69F00オレンジ#009E73青みの緑#CC79A7赤みの紫#56B4E9スカイブルー#D55E00朱色#F0E442黄色#000000黒
青とオレンジを最初に置くのには理由があります。この組み合わせは、さまざまな色覚特性に対して最も安定して見分けやすい2色です。
そのまま使えるコード
R
okabe_ito <- c(
"#E69F00", "#56B4E9", "#009E73", "#F0E442",
"#0072B2", "#D55E00", "#CC79A7", "#000000"
)
# ggplot2
scale_colour_manual(values = okabe_ito)palette.colors(palette = "Okabe-Ito")も用意されています。値をコードへ直接書き込む必要がない場合もあります。Python
OKABE_ITO = [
"#E69F00", "#56B4E9", "#009E73", "#F0E442",
"#0072B2", "#D55E00", "#CC79A7", "#000000",
]
import matplotlib as mpl
mpl.rcParams["axes.prop_cycle"] = mpl.cycler(color=OKABE_ITO)CSS
:root {
--oi-orange: #E69F00;
--oi-sky-blue: #56B4E9;
--oi-bluish-green: #009E73;
--oi-yellow: #F0E442;
--oi-blue: #0072B2;
--oi-vermilion: #D55E00;
--oi-reddish-purple: #CC79A7;
--oi-black: #000000;
}Okabe-Itoパレットが向かない用途
- 順序データや連続データ。 知覚的に均一な連続カラーマップを使いましょう。一般的にはviridisが選ばれます。
- 中間値を境に分かれるデータ。 ColorBrewerのRdBuなど、中立色を中央に置いた発散型の配色が適しています。
- 9個以上のカテゴリ。 9色目を足すより、図をパネルに分ける、グループ化する、直接ラベルを付けるなど、構成自体を見直す方が有効です。


よくある間違い
#F0E442は白背景とのコントラストが低い色です。細い線や小さなマーカーではなく、輪郭線のある塗りつぶし領域に使ってください。ヒント
思い込みではなく確認が大切です。投稿前に図を色覚シミュレーターへ通し、グレースケールでも一度確認してください。どちらも1分以内で済み、アクセシビリティ上の問題の大半を発見できます。
関連記事
関連する読み物: 科学図表に最適なカラーパレット(2026年版), 科学的な図でよくある5つの間違い.



