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学会ポスターのサイズ:標準寸法とレイアウトのガイド

学会ポスターのサイズをmm・cm・インチで比較。A0〜A3、36 × 48、24 × 36の寸法に加え、段組み、文字サイズ、図の配置、学会の指定条件、印刷時の設定を解説します。

SciFig Team
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学会ポスターはA0(841 × 1189 mm)か36 × 48インチが一般的です。

まず採択通知のメールで、指定されたサイズを確認してください。一般的なサイズよりも、実際の掲示パネルの寸法が優先されます。サイズが決まった後に重要なのは、限られた紙面をどう使うかです。ポスターは文書をそのまま拡大・縮小するものではなく、決まった広さを区切って構成するものです。

この記事では最初に寸法を示し、その後で読みやすさを左右する段組みと、図に使えるスペースの考え方を説明します。

サイズが決まっていて、すぐに使えるファイルが必要な方には、各サイズに対応したテンプレートがあります。学会ポスターのテンプレートをダウンロードすると、A0、A1、36 × 48、48 × 36のサイズで、この記事の段組みと文字サイズを設定した状態から始められます。

学会ポスターの標準サイズ

主に使われているのは、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアの多くで採用されるISOのA判と、北米で一般的なインチ表記の二つです。両者の寸法は正確には一致しないため、学会では通常どちらか一方の規格でサイズを指定します。

サイズミリメートルセンチメートルインチ主な用途
A0841 × 118984.1 × 118.933.1 × 46.8北米以外で一般的なサイズ
A1594 × 84159.4 × 84.123.4 × 33.1小規模なシンポジウムや学内研究発表会
A2420 × 59442.0 × 59.416.5 × 23.4学生の発表や廊下での掲示
A3297 × 42029.7 × 42.011.7 × 16.5配布資料やミニポスター。掲示パネル用にはあまり使われません
36 × 48インチ914 × 121991.4 × 121.936 × 48北米の標準的な縦長サイズ
48 × 36インチ1219 × 914121.9 × 91.448 × 36同じパネルを横向きにしたサイズ
24 × 36インチ610 × 91461.0 × 91.424 × 36北米の小型掲示パネル
電子ポスター 16:940 × 22.5画面表示専用。7680 × 4320 pxで書き出します
36 × 48インチ、A0、24 × 36インチ、A1、A2、A3の六つの学会ポスターサイズを同じ縮尺で比較し、mmとインチの寸法を示した図(SciFig AIで生成)
36 × 48インチ、A0、24 × 36インチ、A1、A2、A3の六つの学会ポスターサイズを同じ縮尺で比較し、mmとインチの寸法を示した図(SciFig AIで生成)
A0と36 × 48インチは近いサイズですが、そのまま置き換えることはできません。A0は幅も高さも小さく、33.1 × 46.8インチです。36 × 48インチ用のレイアウトをA0に使うと少しはみ出し、逆の場合は余白が目立ちます。

注意

寸法は幅 × 高さの順に読みます。「36 × 48」は縦長、「48 × 36」は同じパネルを横向きにした寸法です。同じ大きさのパネルでも、学会によって縦横の表記が異なります。向きを間違えて印刷すると、会場では修正できません。

サイズごとの段組みの目安

段数は面積ではなく、紙面の幅に合わせて決めます。A0縦は3段、48 × 36の横長は4段が使いやすい構成です。A2では2段にすると、本文の行が短くなりすぎるのを防げます。

制約となるのは、本文の1行の長さです。ラテン文字の本文を対象としたタイポグラフィの目安では、読みやすい行長は約45–75文字とされています。約35文字より短いと改行のたびに視線を戻す回数が増え、読み進めにくくなります。90文字を超えると、次の行の先頭を見失いやすくなります。これは日本語の本文にそのまま当てはめる文字数基準ではありません。
サイズ適した段数各段の幅の目安補足
A0縦325–27 cm1 : 2 : 1の構成で、結果の段を通常の倍幅にすることもできます
A0横427–29 cm増えた幅は本文を横に広げるより、段を追加するために使います
A1縦317–18 cmやや窮屈です。2段にすると、本文24 ptでも読みやすくなります
A2縦218–19 cm3段にすると、読みやすい行長を確保しにくくなります
36 × 48インチ・縦310–11インチ北米でのA0縦に相当する段組みです
48 × 36インチ・横410–11インチ段の幅を変えずに、段を一つ増やせます
序論、方法、結果を3段に配置したA0縦の学会ポスターのレイアウト(SciFig AIで生成したテンプレートのプレビュー)
序論、方法、結果を3段に配置したA0縦の学会ポスターのレイアウト(SciFig AIで生成したテンプレートのプレビュー)
実用上の原則は、紙面を広げたら、本文の行を長くするのではなく段を増やすことです。1段の幅が約30 cmを超えると、読みやすさはむしろ低下していきます。

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文字サイズと読む距離

離れた位置から読む印刷済みの学会ポスターでは、本文は少なくとも24 ptを目安とし、タイトルは約2メートル先から読める大きさにします。これらは紙の大きさではなく、読む距離から決まる目安です。そのため、紙面が小さくなっても同じ比率で縮小するわけではありません
要素A0 / 36 × 48A1A2
タイトル85 pt60 pt42 pt
著者名・所属56 pt40 pt28 pt
セクション見出し45 pt32 pt26 pt
本文26 pt26 pt22 pt
図のキャプション24 pt18 pt16 pt

変わらない数値に注目してください。A0からA1になると紙面の面積は半分になりますが、本文は26 ptのままです。文字も紙と同じ比率で縮小するとA1の本文は18 ptになり、1メートル離れて立っている読者には読みづらくなります。

A2は例外で、本文を22 ptにしています。学会会場の通路越しではなく、廊下や学内の掲示板で、より近づいて読むことが多いためです。

文字サイズだけでなく書体そのものを選ぶときは、科学図表に適したフォントのガイドも参考にしてください。

図に使えるスペースはどれくらいか

3段組みのA0では、見出し、キャプション、余白を確保すると、図に使えるのは全体の約40–50%です。来場者が足を止めるきっかけになるのは図なので、この割合を基準に内容を計画するとよいでしょう。

作り始める前に、掲載する図の数を数えてみてください。A0に六つの図を載せると、1図あたり約4分の1段を使え、1メートル離れた位置からも読める広さを確保できます。同じパネルに十二の図を載せると、1図あたりのスペースはその半分になります。それでは研究の主張を伝えるポスターというより、資料を詰め込んだ一覧になってしまいます。

各図の大きさは、二つの制約で決まります。

  • 段の幅が図の横幅の上限になります。 紙面全幅を使う配置にしない限り、図を段より広くすることはできません。
  • 縦横比が図の高さを制限します。 科学図表の縦横比は、縦長の約3:4から横長の16:9程度です。その範囲から無理に変えると、切り抜きや余白の追加が必要になります。
横長の学会ポスターで4段目を設ける代わりに、中央に紙面全幅の結果の図を並べたレイアウト(SciFig AIで生成したテンプレートのプレビュー)
横長の学会ポスターで4段目を設ける代わりに、中央に紙面全幅の結果の図を並べたレイアウト(SciFig AIで生成したテンプレートのプレビュー)

1段に収まらない横幅が必要な図は、小さく押し込まずに、紙面全幅を使う行を設けましょう。幅が紙面の4分の1で高さが紙面全体に及ぶ図より、全幅を使って高さを半分にした図のほうが読みやすくなります。

学会に合ったポスターサイズの選び方

採択通知のメールに記載されたサイズを使ってください。記載がない場合は、会場のウェブページに掲載された掲示パネルの寸法を優先します。何も公表されていない場合、北米以外ではA0縦が無難な初期案です。

学会ごとの指定は、予想以上にさまざまです。ポスター発表要領の記事を作成するために確認している37の学会では、次のような条件がありました。

指定内容学会数
A0縦が必須または推奨8
A0横4
正方形のパネル:46 × 46インチ、110 × 110 cm、1 × 1 m4
北米の横長パネル:8 × 4フィート、6 × 4フィート5
口頭発表に16:9のスライドが必要10
執筆時点でサイズが未公表10
注目すべき点は二つあります。まず、正方形のパネルは意外に多いことです。AVS、MRS Fall、AIChE、Keystoneでは正方形のパネルが使われ、A0や36 × 48のテンプレートは収まりません。また、確認時点で37学会のうち10学会は寸法を一切公表していませんでした。一般論よりも採択通知の確認が重要なのは、このためです。

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印刷とファイルの設定

倍率100%でPDFに書き出し、印刷会社には拡大・縮小しないよう伝えてください。画像の解像度は、元のサイズではなく、ポスターに掲載する実際の大きさで少なくとも300 dpiが必要です。

  • 制作を始める前に、紙面を最終的な寸法に設定します。半分の縮尺で作ってから拡大すると、線の太さや文字サイズのずれも2倍になります。
  • 電子ポスターは、アップロード前にファイル容量の上限を確認してください。500 MBを上限とする学会も多くあります。
  • A4用紙1枚で試し刷りし、腕を伸ばした距離で読んでみてください。その距離で読めない文字は、2メートル先からも読めません。
ポスターに載せる図の具体的な作り方は、科学図表の作成ガイドで紹介しています。ポスター用の図生成ツールでは、作成したレイアウトに挿入する研究図を生成できます。

各サイズのテンプレート

最初の表にある各サイズには、その寸法を設定済みのテンプレートがあります。この記事で紹介した段組みと文字サイズも組み込まれています。

関連する読み物: template:poster-conference, 学会ポスターの参考例18選(2026年), テキストから図表.

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